実家のそばで見つけた新築マンション
「40歳になる前に、家を買って落ち着きたい」
2~3年前から漠然とした思いを持ち続けていた臼井さん。だからといって特に焦るわけではなく、のんびりと構えていたのだという。そんな中、たまたま目にした新築マンションの広告。場所は、実家のある西武池袋線入間市駅から3つ先の飯能駅。古い歴史を持つ街でありながら、自然豊かな環境を併せ持ち、人気のハイキングスポットとしても知られている。
「年齢的にそろそろ両親のことも心配ですし、そばにいい物件があるのなら、買ってもいいかなと」
職場があるのは東京の千代田区麹町。約1時間半の通勤時間だが、始発駅だから確実に座れる上、1回の乗り換えですむ。
「以前住んでいた大泉学園よりも通勤が楽。駅から徒歩5分なので、電車を降りたらもう家に着いたという感覚がいいですね」
新たに料理にチャレンジするように
数多くの条件の中で、購入の一番の決め手となったのは、南に開けたバルコニーからの眺めだった。高層階の南西角部屋。周囲にはさえぎるような高い建物はまったくない。美しい山々が飯能の街を囲んでいるさまが手にとるようにわかる。自然に囲まれて育ってきた臼井さんにとっては、何よりも心やすらぐ風景だった。
新居に移ってから、臼井さんは新たに料理にチャレンジするようになった。「節約と健康維持を兼ねてはじめたんですけど、すっかりはまってしまって。キッチンにいる時間が一番長いかもしれません」
3口のガスコンロが備えられた広々としたキッチン。使いやすそうに並べられた調味料を見ていると、楽しそうに腕を振るう臼井さんの姿が目に浮かぶようだ。
両親に別荘代わりに使ってほしい
バリアフリーに配慮された住宅であることも、臼井さんは購入時にチェック。
「バスルームも浴槽が低く作られているので、両親が遊びに来たときにいいかな、と」
臼井さんに住まいのことをうかがっていると、とてもご両親のことを大切に思っているのがわかる。
「近くにある宮沢湖の温泉に日帰り入浴施設ができたので、母を連れていきたいと思っています。父は登山が趣味ですし、二人に別荘代わりに使ってもらえれば……」
11月に行われる飯能まつりのときには、すぐ目の前の通りが祭りのメイン会場となる。ご両親とともに近くに住む弟さんも呼んで、祭りを楽しむ予定なのだとか。
「面と向かって感謝の言葉を言うのは照れくさいので」
はにかみながら話す臼井さんの温かな気持ちは、きっとご両親にも伝わっているに違いない。
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